中川昭一代議士からの宿題

北海道議会議員を辞め、日本の危機を訴え続けて来たのは何故か?
小野寺まさる 2024.12.20
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私は、「都市伝説」とされていた“中国資本による国土や水資源の買収”を日本で一番初めにニセコエリアで発見し北海道議会でそれを質した。

その質問をするきっかけは2008年の年末、当時の中川昭一財務・金融担当大臣が僕に言った一言だった。「日本中の森林を中国資本が買い漁っているとの情報がある。勿論北海道もだ。もしそれが水源であれば更に問題だと思い農水省に調査をさせたのだが『その様な事案は一つも無い』と言われた。そんな筈はないので、北海道で調査してくれないだろうか」…代議士からそう言われたのだ。その時「分かりました」と即答したのだが、その後“この“安請け合い”を大後悔することになりました。

「そんなことはすぐに調べられる」とそう軽く考えて多寡を括っていたのだが、「その考えは甘かった」と直ぐに思い知らされたのです。

 まず、調査を開始して直ぐに国の国土管理の在り方が余りに杜撰である事に気付かされました。日本の国土を管理する法律や制度は複数の省庁にまたがっており一元管理が出来きておらず、国土を保全する為の法や制度に大きな欠陥や不備が幾つもあったのです。一地方議会議員であった自分が国の制度や法律に意見を言うことも出来ず、更に地方議会議員には国会議員の様に調査権(国政調査権)の付与も無く、砂漠の中にある一粒のダイヤモンドを歩いて探す様な状況に陥ってしまいました。

更に自分の前には…

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